
麺の粘り気、舌触りのよさも抜群、、、淡い緑色を帯びた赤花の十割そばは、すべて地元で栽培・収穫されたものを使用するため、ごくわずかしか市場や飲食店に出回りません。
11月からの新そばシーズンに限らず「赤花そばの郷」はそば好きでにぎわいます。
但東の季節の風物詩、「チューリップ祭り」に訪れた際に、久しぶりに赤花そばをいただく事が出来ました。とにかく、いつも週末はオープンしているのを確認できても沢山の人で入れず、平日はお休みだったりで縁が無く、本当に久しぶりです。
店内はいかにも「蕎麦屋」といった雰囲気で、近所の農家のおばちゃんが集まって切り盛りしている、なんともアットホームな雰囲気なのです。
お通しで出てくる揚げ蕎麦もニジュウマル。
シンプルなメニュー、赤花そばと水そばしかありません。
そして、不思議。イベント期間にわざわざオープンさせているのに、値上げするなら判りますが、値引きなのです。商売っけの無い、意地悪な言い方をすると素人さんなお店。素敵です。
そして、そして、やっぱり久しぶりに食べた美味しかった赤花そに大満足です。がっつりと食べたかったので、今回は水そばはパスして、二枚の赤花そばを満喫しました。
腰が強くて角がしっかりと立った赤花そばはやっぱり美味しかったです。欲を言えば、季節的な話になりますね、やっぱり新そばの時期の風味を知っているだけに、欲は尽きません。
そば湯までしっかりといただきました。そばの郷の、濃い目の出汁と合わせるとぴったりな、濃厚なそば湯です。
赤花そばはその名前の通り、赤い花が咲く事からそう呼ばれ、地元但東の赤花産のそばを石臼でひいた、つなぎを一切使わない十割そばです。
生産量も少ない為に「まぼろしの」と呼ばれている訳ですが、不思議なもので、となり町の出石そばとはまったく違った蕎麦なのは、品種の違い、風土の違いがあるからでしょうね。
昨年の夏(2015年)には、伝統的な、既に全国でも珍しくなった「焼き畑農法」が60年振りに復活し「先人達が焼き畑で作っていた蕎麦」を食べる事が出来るという訳で、まさに「まぼろしのそば」ですね。
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